「あの人はいつもアイムジャグラーばっかり打ってるなぁ」という光景を見たことはありませんか?
僕はよく、アイムジャグラーコーナーの「ぬし」みたいな人を見ます。
そして、僕が見る「ぬし」さんは、ほぼ100%負け組です。
負けても負けても、アイムジャグラーを打ち続けています。
「ぬし」さんが存在するジャグラーは、大体アイムジャグラーかゴーゴージャグラーです。
マイジャグ系に「ぬし」さんが存在するのは稀ですし、ハッピージャグラーやファンキージャグラー、スーパーミラクルジャグラーにも、そういった人はあまり見かけません。
負けても負けても毎日打っている「ぬし」さんは極端な例ですが、ジャグラーは機種によって客層が違う、ということは多くの人が感じることではないでしょうか?
アイム系はお年寄りが多いとか、マイジャグ系は若者が多いとか。
そして、専業(プロ)の間では、「客層が違えば勝ちやすさが違う」ことは常識とされていることです。
なぜジャグラーシリーズの機種によって客層が違うのか?
ジャグラーの機種によって客層が違うことは、多くの人が実際のホールで感じたことがあると思います。
アイムジャグラーのような全体的に機械割の低い機種には「機械割」などは考えずに打つお年寄り客が多いと思いませんか?
その逆で、マイジャグのような高設定の機械割が高い機種には、一攫千金狙いの若者客が多くなる傾向があります。
ジャグラーは機種によって元々のスペックが違い、スペックが高い機種には上手い(若い)客が集まり、スペックが低い機種には純粋にギャンブルを楽しむ客が集まります。
いったんジャグラーの機種によって客層が分かれると、その後その傾向がさらに強まっていきます。
若者がマイジャグで高設定を狙い必死に打っている横には、負けても勝ってもゆったりギャンブルを楽しみたい老人客は座りたくないかもしれません。
毎ゲームチェリー狙いをしたり、逆押しをして小役を必死に取っている若者の横で、ボーナスを揃えられないのに連チャンなどしてしまって、何度も知り合いを呼んで目押しをしてもらっている光景は見るに耐えません。
水と油がだんだん分離していくように、必死に稼ごうとする客層とゆったりギャンブルを楽しむ客層はじわじわ分離していきます。
しかし、そういった中で「きっちり打つ客はしっかり勝って、ゆったり楽しむ客が多く負ける」という状況を、はたして店側は望むのでしょうか?
甘い客層の店は勝ちやすい。甘い客層のジャグラーの機種も勝ちやすい?
ジャグラー(スロット)で勝ちやすい店の基準に「客層が甘い店かどうか」があります。
昔から変わらぬ優良店の基準の一つです。
客が甘い=下手であれば、必ず店側は平均設定を上げます。
店が客から抜きすぎる(黒字を出しすぎる)ことは、客を飛ばすことにつながり、トータルの店の利益は減ってしまうことになります。
甘い客(下手な客)とて、たまには勝てるからジャグラーを打とうと思うはずです。
上手かろうが下手であろうが、一定の割合で勝てるからジャグラーを打ち続けるわけです。
店側からすれば、上手い客はほっておいても勝手に勝つのですが、下手な客は「たまには勝たせてあげる」必要がある客です。
下手な客ほど店にとっては上客なのですから、店側はなんとしてでも、下手な客にもたまには勝ってもらいたいはずです。
ただ、ジャグラー(パチスロ)は、誰がどの台に座るのかは決まっていません。
店側が下手な客だけを勝たせようと思っても、遠隔操作など非合法なことをしない限り、その客をピンポイントで勝たせることは無理です。
なので店側は、下手な客を勝たせるためには、全台の平均設定を上げるしかないのですが・・・
同じ「平均設定を上げる」にしても、下手な客が多く座ってりるジャグラーの機種の平均設定を上げた方が効率が良いはずです。
と、いうことは・・・
機械割が低く勝ちにくいはずのアイムジャグラーが、回り回って一周して、逆に勝ちやすいジャグラーになる、という現象もあり得るのです。
冒頭でも触れましたが、こういった「甘い客層の店で打つ」「甘い客層の機種で打つ」という発想は、勝ちやすい店、勝ちやすい機種を多く経験してきた専業(プロ)の発想です。
「あの店は美味しかったな!」「あの機種ではよく稼げたよ!」という状況を、後から思い出してみると、「そう言えば客層が甘かったな。」となるのです。
経験則なのですが、パチ屋と客のお金の流れを考えると、理にかなった法則だとも言えます。
このような、専業(プロ)のジャグラーの機種に対する見方は、こちらのページに詳しくまとめていますので、興味のある方はご覧下さい。
ジャグラーでプロがおすすめする機種は?
機械割が高いジャグラー=勝ちやすいジャグラーではない
いついかなる時も、機械割が高いマイジャグラーよりも機械割が低いアイムジャグラーの勝ちやすいわけではありません。当たり前ですが。。
ですが、場合によっては、マイジャグラーよりもアイムジャグラーの方が勝ちやすい状況が生まれる、と僕は確信しています。
例えば、リニューアルや新装開店日、特定日などを除いた『通常営業』限定ならば、多くの店で、マイジャグよりアイムの方が勝ちやすいと僕は思ってます。
具体的に言っても、通常営業で「マイジャグの設定5」が入っていない店ならば、その日はアイムで設定5を狙った方が間違いなく勝ちやすいです。
機械割が低いアイムで設定5を1台も使わないと、店は大きく黒字営業になってしまって、ジャグラーの客が飛びます。
マイジャグなら設定5や設定6の魅力をチラつかせながら、設定2~設定3のような「フェイク設定」を使って営業しても、なんとか客をキープできるかもしれません。
現実的に、マイジャグの設定5が入らない店(入らない日)ならば、アイムを打った方が勝ちやすいのです。
でも・・・
それでも、高設定らしきアイムを打って、なんども負けた経験から、「アイムジャグラーなんて高設定でも勝てないじゃん!」という意見も良く聞きます。。
アイムジャグラーは高設定でも勝てないのか?
アイムジャグラーは設定5でも機械割が約104%です。
その上、アイムの設定6はボーナス確率が設定5とほぼ同じなので、今のホールではほぼ使われることはないです。
アイムの最高設定は、ほとんどの店で設定5です。
機械割が104%というのは、1時間で700回転させたとすると、「3×700×0.04=84」なので、平均して1時間に84枚増える設定です。
アイムジャグラーの設定5は、1時間打つと平均84枚のコインが増えるのです。
同様に計算すると、アイムジャグラーの設定1は、1時間打つと平均で65枚コインが減ります。
それに対して、700回転でBIGが何回引けるかと考えると、運が良ければ4回~5回くらい引くことは珍しくないです。
逆に運が悪ければ、700回転でBIGが0回なんていうことも、ザラにあります。
BIGが5回ならば獲得枚数は1500枚以上、BIGが0回ならば獲得枚数0枚です。
何が言いたいかと言うと・・
1時間の出玉で比べると、
アイムジャグラーは設定次第で変わる出玉は150枚くらいです。中間設定を無視して、設定1と設定5を比べた場合です。
それに比べて運次第で変わる1500枚以上(BIGの出玉分だけ。REGの出玉を考慮せず。)だということです。
簡単に言えば、アイムジャグラーを数時間打って勝つか負けるかは、ほぼ運次第だということです。
では、マイジャグを打ったら、運ではなく設定で勝てるかと言えば・・・
答えはNOです。
アイムと基本的にはほとんど同じです。
マイジャグも数時間程度の稼働では、勝てるか勝てないかは運の要素の方が、設定の要素より大きいです。
それどころか、マイジャグには「高設定を取れるか取れないかの運」という、別の運の要素まで絡んで、マイジャグよりも運の要素が強くなってしまうくらいです。
マイジャグの設定5を取れれば機械割が107%くらいあるので、アイムの設定5に比べれば、1時間で増える枚数は平均で63枚くらい多いです。
ただ、この63枚という数字は「焼石に水」ですよね。。
ごちゃごちゃと数字を出してすみませんでした。
要するに、アイムジャグラーは高設定だったとしても、確実に勝てるとは言えないジャグラーです。
でも、それはマイジャグの設定5程度でも同じことです。マイジャグの設定5でも全然「確実に勝てる」なんて言えない。
「アイムが特別に勝ちにくいジャグラー」なんてことは全くないです。
マイジャグの設定6に比べれば、アイムの設定5は勝ちにくいです。
マイジャグの設定6に比べれば、アイムは設定6でも全然勝ちにくと言えます。
でも、マイジャグの設定6と比べるならば、マイジャグの設定5だって全然勝ちにくいんですよ。。
アイムが勝ちにくいというより、マイジャグの設定6が勝ちやすいというだけで、マイジャグだって設定5以下なら、いう程アイムと変わらない。
ましてやマイジャグに設定5が確実に入っていると言えない状況ならば・・・
ねえ。。
ジャグラーで勝つために誰と競うのか
マイジャグの高設定のような機械割が高い台を狙う場合は、あなたの戦う相手は誰になるのでしょうか?
おそらく、同じシマで打っている他の客が、戦う相手になるのではないでしょうか。
同じシマで打っている複数の敵の中で、「マイジャグの高設定」を手にした人間が「勝ち」を得ます。
それに対して、その店のジャグラーの客層をよく見て「甘く使っているジャグラー」を打つ場合は、自分以外の客は戦う相手にはなりません。
アイムジャグラーなどは高設定台でもどんどん空くので、午前中やお昼までにアイムを回してくれるおばちゃんやお年寄りたちは、あなたの「味方」とすら言えます。
この場合、戦う相手は店ではないでしょうか。
僕は、周りの敵たちと探り合いをしながらジャグラーを打つよりも、小役狙いなどしない客層の中でまったり打つのが好きです。
この辺りは好みの別れるところかもしれません。
ただ、他の客と戦うにしても、店と戦うにしても、それは高設定を取るまでの話です。
ひとたび高設定をゲットできたら、後は自分との戦いになります。
「この台は本当に高設定なのか?フェイクの設定3では?」
「高設定だって必ず勝てるとは限らない。ハマりそうな時は止めるべきか?」
「高設定は間違いないだろうけど、REGばかりで出玉が増えない。つまらないから止めたいよ!」
などなど。。
ジャグラーシリーズは機種によって客層が違います。
客層によって、あなたが誰と戦うかが変わります。
誰と戦っていたとしても、最終的には(高設定をつかんだら)ジャグラーは自分との戦いになります。
冒頭で話した「アイムジャグラーの『ぬし』さん」は、おそらく誰とも戦っていません。
本当に純粋に、ジャグラーをギャンブルとして楽しんでいるのだと思います。
不毛な戦いを避けて、平和なジャグラーライフをおくっている「ぬし」さんは、そのホールで一番ジャグラーを楽しんでいる人なのではないでしょうか。
まあ、負けても負けても毎日アイムジャグラーを打ち続ける「ぬし」のような人を、世間では「ギャンブル依存症患者」と呼びますけどね。。
このページで書かせてもらったことは、ジャグラーの「立ち回り」に対する考え方です。
「ジャグラーで勝つために誰と競うのか」は、店の状況によって代わってきます。
のんびりとした平常営業の店と、リニューアル初日や年に一回の特定日などでは、ジャグラーで勝つために戦う相手は違ってきます。
当サイトがおすすめするジャグラーの状況別の立ち回りは、こちらにページに詳しくまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
【2018年最新版】ジャグラーの立ち回り総まとめ
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