ジャグラーで波とスランプグラフを読むのは楽しいです。
「この形のグラフならば、そろそろ出そうだ。」とか
「この右肩上がりの勢いは続きそうだ。」など。
ですが、驚くことに、確率的に見るとスランプグラフには一切意味がありません。
おそらく、スロットの仕組みを知っていて、確率(数学)に詳しい人に聞けば皆「グラフは意味がない」と答えます。
また、パチスロの攻略の雑誌で、パチスロブーム初期のころから出版されている「パチスロ攻略マガジン」でも、このことは再三書かれています。
ですが。
僕の知り合いには、ジャグラーを打つ場合は常に波を読んでいる専業(プロ)がいます。
僕はその専業のことを尊敬していますし、彼は僕よりもジャグラーで勝っています。
目次
パチスロ台は完全確率を基準に作られている
パチスロ台は保通協(一般財団法人・保安通信協会)という組織が検定を行い、その検定に通ったものだけがホールで稼働します。
その大元の基準が「完全確率方式」というもので、これは簡単に言えば「いつでも抽選確率が同じになっている」という意味です。
この検定と検定後の台のホールへの設置は非常に厳格に行われているので、この現在のホールでは、この検定基準に合致していない台が設置される可能性はほぼゼロです。
そして、この「完全確率方式」に従うと、台の出玉(出コイン)の波は一切読めないことになります。
つまり、パチスロ台は波が読めないはずです。最初からそう作られたものだけが出荷され、ホールに並ぶことになるのです。
「パチスロ台が初めからそう作られている」という説明は、以下のページでも詳しく説明しました。
ジャグラーは勝てない仕組みになっている?
パチスロ台が完全確率を基準に作られている以上は、出玉の波は読めないことになります。
読めないはずのものを無理矢理読もうとしてしまうと、読まないより、読んだ方が損をしてしまうことになります。
ですが・・・
「ジャグラーは実際に波があるじゃん!」
となりますよね?
実際にジャグラーには波があります。
「実際に波があるのに、波の意味がないように最初から作られている。」
これは矛盾を少しずつ説明していきます。
知り合いのスロプロはいつもジャグラーの波を読んでます
僕の知り合いの専業(プロ)は、ジャグラーを多く打っていて、毎月かなりの金額を稼いでいます。
そして、その人は常にジャグラーの波とグラフを読んでいます。
これは色々と考えさせられます。。
僕はジャグラーの波は読みません。「ジャグラーの波を読むのは駄目だ」と思っています。
ですが、波を読んで、その上で勝っている人も多いんですよね。。
なので、ここからは、説明する内容は僕の主観的なものとさせてもらいます。
正しい情報だと言い切ることはしません。
僕のスロット観での説明になります。
出玉の波とグラフを読むことはギャンブルを楽しむこと
波を読んで勝っている人ほど、ジャグラーを(パチスロを)楽しんでいます。
これは間違いないことです。
僕は波を一切読まない専業(プロ)も自分以外で知っていますが、僕もその人も、あまり楽しそうにパチスロは打ちません。
単純作用をこなす感じて、淡々とジャグラーを打っています。
それに対して「波読み派」の専業(プロ)は楽しそうに打つこと・・・
波を読むことが正しいか間違っているかはさて置き、ジャグラーを(スロットを)楽しみたいのならば、波は読んだ方がいいようです。。
でも、やっぱり確率的に見れば「波」は意味がない
波を読んで楽しそうに打っている人や、実際に波を読んで勝っている人を見ても、僕の「波は確率的に意味がない」という考えは変わりません。
ジャグラーでは実際に出玉の波はできます。ただ、それは読めない。波があることと、それを読めるかどうかは別です。
「ジャグラーの波は読めない」と僕が思う理由はいくつかあります。
そもそも、ジャグラーがそう作られている
まず、先ほども書いたように、そもそも「完全確率方式」でジャグラーが作られているからです。
完全確率方式とは、常に抽選確率が一定だということです。
つまり、ハマっている時でも、調子よく出ている時でも、波がどんな形をしていようが、常に次の1回転でBIGやREGを引く確率は、設定によって決まっている一定の数値です。
どんなに連チャンしている最中でも、マイジャグラーⅢの設定6のBIG確率は1/240.9です。
「そろそろ連チャンしそうだ」と予想することは、つまり「今は大当たりする可能性が高まっている」と予想していることと同じです。
「そろそろハマりそうだ」という予想も、「今は大当たりする可能性が低くなっている」と予想していることと同じです。
それらは「確率変動」していることになってしまうので、「完全確率方式」で確変が付いていないジャグラーではありえないことです。
連チャン中に100回転以内にBIGを引いたら「連チャンが続いた!」と思い、連チャン中に100回転以内にBIGが引けなかったら「連チャンが終わった!」と思えるだけです。
どちらも、後付けの理由で、連チャン中に「このBIG終了後100回転はBIG確率が上がっているぞ!」ということではないです。
パチンコのような大当たりの「確率変動」がスロットには認められていません。
なので、「連チャン中の台を拾って打つ」という戦略だけでジャグラーで勝っている人を僕は知りません。
パチスロ攻略マガジンによると
パチスロ攻略マガジン本誌では、幾度となく「波読みの否定」をしています。
また、スロマガのジャグラー設定推測アプリに入力する項目は、総回転とBIG回数・REG回数、などです。
それ以外ではぶどう回数やチェリー同時成立のボーナス回数など。
つまり、合計の回転数とボーナス回数やぶどう回数という情報だけです。いつどういうタイミングでボーナスを引いたか(=波)は一切考慮されません。
よって、出玉(BIG回数/REG回数/ぶどう回数)から設定が推測されるだけで、それ以外の出玉や設定に関する推測はできない、ということです。
いつ引いたか=波の形、は一切関係ないということです。
パチスロ界の権威ある雑誌「パチスロ攻略マガジン」は、こういう結論を出しているわけです。
波を読むプロはちょっとズルい・・
これは、僕にとってとても重要なことなのですが、知り合いの波を読むプロは、なんだかんだ言って高設定は捨てていないんですよ。
「波」がとても重要なもので、「波」に従って台選びをするのならば、例え明らかな高設定でも「波」が悪いから捨てる時だってあってしかるべきなんじゃないかと思うんですが・・・
本人は「波と設定の両方を読んでいる」と言ってます。
同様に、なんだかんだ言って明らかな低設定を打ちだしたりはしないです。
やはり、「波」がとても重要なもので、「波」に従って台選びをするのならば、例え明らかな低設定でも「波」が良いからと言って打ち出す時があってもしかるべきなんじゃないかな・・・
明らかな高設定を捨てることも、明らかな低設定を打ち出すことも、そのどちらも「波」を読むプロはしません。
結局、「波」を読むプロは、「波を読みつつ高設定を打っている」だけです。
そして、「波」を読む素人は、「波を読みつつ低設定を打っている」だけのような気がします。
よくよく考えてみると、高設定を打つのがプロで低設定を打つのが素人、というだけだという・・・
ただ、先ほど書いたように、グラフ(波)を読みながら打っている人は、専業(プロ)か素人かに関わらず、楽しそうに打っていることは事実です。
同じ打つなら、楽しく打った方が精神衛生上良いんです。これは絶対にそう。
詰まらないと思いながら打っていると、いずれ打つことが苦通になる。
苦痛の中では成長は望めません。高設定を奪取する技術が上手くなろうと思ったならば、ある程度楽しみながらジャグラーを打つ必要があります。
なので、結局、波を読みながら打っているプロの方が、楽しめるので、稼働が自然と増えるし、高設定を取る技術もだんだん上がって行く。
トータルで見ると、よほど損をする「波読み」をしない限り、波を読んでいる方がジャグラーが上手くなるという。。。
波を読むことは良いけれど「損をする波の読み方」だけはしてはいけない
僕の結論としては、「損をしない=明らかな高設定を捨てたり、明らかな低設定を打ちだしたりしない」波読みならばする価値がある、いうことになります。
なぜならば、その方が楽しいから。楽しければ、稼働が疲れないし、上手くなる可能性もあるからです。
ただし、波を読んでも、出玉的にも設定的にも、得をしないことは事実です。
得をするのは、自分の心だけです。
でも、その「自分の心」が、ジャグラーを含むギャンブルでは一番重要だったのです。
僕はこれに気付くまでに20年近くのスロット歴が必要になりました。
また、先ほどの結論とは順序が逆になりますが、グラフ(波)を読んで楽しむためにも、高設定の取り方が上手くなる必要があります。
高設定をつかむ技術が一切ないのに波だけ読んで台選びをしていたら、損をしてしまうことになりますから。
楽しいだけでいつも損をしていては、その内にジャグラーを打つお金も気力もなくなります。
当サイトでは、ジャグラーの高設定を奪取の仕方をあらゆる角度から説明しています。
ジャグラーでおすすめの立ち回り・機種・打ち方・店選び
上のページでは、ホールでジャグラーの高設定を奪取するための一番基本的な方法をまとめています。
よろしければご覧ください。
追記・ジャグラーのグラフ(波)はパチンコ台のリーチアクションのようなもの
ジャグラーのグラフ(波)を読むことは、パチンコのリーチアクションに詳しくなるようなことだと考えると、合点がいきます。
パチンコ台のリーチアクションに詳しくなれば詳しくなるほど、その台を好きになりますし、打っていて楽しくなります。
ただし、勝てるかどうかとリーチアクションは全く別です。
例えば、海物語の魚群のような高信頼度のリーチアクションを何度も外すと、その台を止めたくなるかもしれません。
ジャグラーもグラフ(波)の形によっては、止めたくなる場合もあります。
ですが、パチンコのリーチアクションは大当たりとは直接関係ない、ただの「演出」だということは有名です。
パチンコで良く回る台をゲットしているのに「魚群を外したから止める」ということをしていたら、トータル収支で勝ち越すことが無理なのは多くの人の目から見ても明らかなのではないでしょうか。
ジャグラーでも、高設定台を「波が悪いから止める」ということをしていると、やはりトータル収支で勝ち越すことは難しいです。
グラフ(波)を読むことは、台の取捨選択とは別の次元で行うべきです。
最近になって、このページで紹介した「ジャグラーの波を読むプロ」を見ていて、ふと思ったことを追記してみました。。
スロットでは、どんなに設定が良くてもハマる時はハマります。例え設定6でもハマります。
こんな言い方をすると偉そうに聞こえてしまうかもしれませんが、多くの高設定台を打ったことがある人ほど、高設定台でもハマるということを感覚的に理解しています。
だから、高設定台を「波が悪いから止める」ということをしないのです。
「波を読むプロ」はまさにこれです。波は読むけれど、高設定台は決して捨てないのです。
高設定台でもハマる可能性があることは、こちらのページにまとめましたので、よろしければご覧ください。
ジャグラーは設定6(高設定)でもハマるのか?
追記・ジャグラーには損をするオカルトと得をするオカルトがある?
「グラフ(波)を読むプロ」の項目のところで書いたことの延長の話になります。
その知り合いのプロは、グラフ(波)を読んで台選びをしていたのですが、確率的に見ても損をしない台を打っていました。
当時の僕には「オカルト=確率的に損をする打ち方」という認識しかなかったです。
なので、彼の立ち回りを見て、驚きと同時に混乱もしました。
色々考えた結果、彼にとって波を読むことや「オカルト」は、彼の台選びの役に立っているという結論にしかなりませんでした。
オカルトは確率的にいっさい意味はないです。そして、僕自身はジャグラーでオカルト的な打ち方はしません。
ですが、「損をしないオカルト」がある以上、「オカルトを楽しむことは良いこと」だと強く思うようになりました。
損をしないオカルトについては、こちらに詳しくまとめました。興味のある方はぜひご覧ください。
ジャグラーの損をするオカルトと得をするオカルトの違い
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